国会報告 その67(2001.10.29発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(10/21〜10/27)



★10月23日より、国会に復帰しました

9月11日の出産以来、産後休暇をいただいていましたが、予定通り、10 月23日から国会に完全復帰しました。
産休中の皆様方のご協力に心より感謝を申し上げます。
さっそく、26日には厚生労働委員会で「仕事と家庭の両立支援法」に関し て質問に立ちました。
また、31日にも、児童福祉法一部改正案について質 問する予定です。
マンデーリポートも今朝(10/29)より再開します。
今後とも、ご指導・ご支援をよろしくお願い申し上げます。




■10月22日(月)

国会復帰を前に、議員会館に行く。
24日に予定されていた両立支援法の 質問が26日になりそうだということで、準備の余裕ができて少々ホッと する。

今まで議員宿舎は遅くなるときに時々泊まるだけの場所だったが、息子が 乳離れするまでは会期中の平日は子どもたちを連れて東京に行かざるを得 ない。
議員宿舎で家族で生活できるよう、掃除をしたり生活用品をそろえ たりする。
エレベーターのない宿舎の4階なので、子どもたちを連れて部 屋まで上がるのは一苦労。

しばらくの間、三歳の娘は、オープンしたての文部科学省の職場内保育室 「かすみがせき保育室」に火〜金、今まで通りの地元の保育園に月・土と いう保育形態になる。
息子の方は、当面、夫が育児担当。
私は国会の合間 に「搾乳」をして冷凍母乳を運ぶことになる。
娘も同じように母乳で育っ た。



■10月23日(火)

9時に議員宿舎で取材。
今日から本格的に国会に復帰するに当たって。

娘を保育室に送り届けてから議員会館へ。

10時から、「仕事と家庭の両立支援法」「児童福祉法一部改正案」の扱 いについて、厚生労働部門の役員と法案提出者(私はどちらの法案も提出 者)との打ち合わせ会議。
「仕事と家庭の両立支援法」は政府案の対案と して民主党が提出したもの。
一方、「児童福祉法一部改正案」は、民主党 がすでに提出したものへの対案として与党案が提出されている。

この後、応召の手続きをとる。
私は「応召延期願」を出して、今国会の召 集に応じていないという状態だったので、本日応召となった。
その足で、鳩山代表、菅幹事長、羽田特別代表などに復帰の挨拶。
温かく 迎えていただく。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
予防接種法の一部改正案について採決。

本会議終了後、26日の質問について、質問に立つ議員同士で役割分担の 打ち合わせ。

14時から、諸外国の育児休暇制度について、国会図書館から聴き取り。

その後、質問に向けての準備。



■10月24日(水)

8時から厚生労働部門会議。
各種事務連絡。
「仕事と家庭の両立支援法」「児童福祉法一部改正案」の経過報告。
雇用対策プロジェクトチームから「労働保険特別家計法の一部改正案」に ついて報告。
厚生労働省より「障害者施策に係る支援費制度について」聴き取り。
障害 者福祉サービスについて、措置制度から契約に基づく支援費制度に移行し て、サービスの質の向上を図ろうとするもの。
2003年度より施行予定。

9時半から、しんぐるまざあず・ふぉーらむの方たちから、児童扶養手当 についての要請を受ける。
政府が児童扶養手当を切り下げようとしている という報道がされているが、母子家庭では、生活保護世帯よりも低収入で も勤労収入と児童扶養手当とで生計を立てている世帯が多い。
緊縮財政だ からと児童扶養手当を削減するようなことをしてしまうと、結果として生 活保護世帯が増えてしまい、国庫負担が増し、政策としても間違ったこと になってしまう。

13時から法務委員会。
司法制度改革推進法案について、参考人質疑。

14時半から、厚生労働省よりレクチャーを受ける。
26日の質問に向け て先方の出方の偵察。

16時から総括副大臣会議。
今国会から始まった制度で、毎週水曜日に行 われる。
今まで法案審査などは全てNC(ネクストキャビネット)が行ってきたが、 法案審査の一部および議員立法の審査については総括副大臣会議で行うこ とになった。
総括副大臣会議の結果をNCの大臣会議に上げていくことにな る。
私は男女共同参画担当の総括副大臣だが、この会議に出席することで、 党が扱っているほとんど全ての法案を見渡すことができるようになった。

18時すぎにいったん議員宿舎に戻り、授乳してから、19時15分より 打ち合わせ会議。
政府案の育児休業・介護休業改正案について、連合など と意見交換をする。



■10月25日(木)

8時から司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム。
全国自治体病院協議会、日弁連より聴き取り。
ちょうど今朝の朝刊に、与 党の原案ができたというような記事が載っている。
私たちもそろそろ方針 のとりまとめ作業に入らなければならない。

9時から法務部門会議。
刑法改正案(危険運転致死傷罪創設)について、 全国交通事故遺族の会より聴き取り。
各種事務連絡。
入管法改正案(フー リガン対策)について、法務省より聴き取り。

14時から法務委員会。
司法制度改革推進法案について質疑。

15時から、厚生労働省の方が来室。
明日の厚生労働委員会に関しての質 問取り。

16時から党本部に移動して、選挙対策委員会の小委員会。
幹事長補佐と しての仕事である。

17時に文部科学省に移動して、かすみがせき保育室へ。
「国会に保育室 を推進議員連盟」による視察であるが、私は娘を預けている保護者の立場 でもある。

議員会館に戻り、質問の仕上げ。

私は政府案への質問をするわけだが、民主党案も同時に審議されるため、 民主党案への質問がある場合は答弁を用意しなければならない。
民主党案 への質疑通告の期限は20時。
自由党より通告があった。



■10月26日(金)

8時から内閣部門会議。
男女共同参画・人権・消費者部門というのは、内 閣部門会議に所属するため、総括副大臣の私は、内閣委員ではないが、内 閣部門会議にも出席しなければならない。
定例で出席する部門会議が厚生 労働と法務とすでに2つあるだけでも大変だったが、3つになったので連 日部門会議だ。
国内テロ対策全般について、前内閣官房副長官の石原信雄氏より聴き取り。
戦時性的強制被害者問題解決促進法案について。
提出・廃案が繰り返され てきたが、今国会に再提出することを確認。
その他、各種事務連絡。

9時すぎから、引き続き、内閣部門の役員会議。

10時前に急いで搾乳して、10時から厚生労働委員会。
今日も法務委員 会が同時間帯に開かれているが、質問をしなければならないので、まずは 厚生労働委員会に出席。

11時から私の質問。
「育児休業、介護休業等育児または家族介護を行う 労働者の福祉に関する法律の一部改正案」(「仕事と家庭の両立支援法」 の政府案)への質疑。
1時間15分にわたる長時間の質問を行ったが、予 想以上に前向きの答弁を得られた。
詳細は後日議事録をご覧いただきたい が、
(1)子どもの看護休暇の請求権化が必要である
(2)実質上期間 の定めなく雇用されている有期雇用者にも育児・介護休業の取得を認める 際の指針を明確にすべき
(3)育児・介護休業取得後の「不利益取り扱 いの禁止」について、何が該当してどのような手続きを経てどのような対 応がとられるのかを明らかにすべき
という柱を中心に、改善すべき点や 明確にすべき点を質問した。
復帰後の初質問は無事終了。
31日の午後に は児童福祉法改正案でまた質問に立つ。

そのまま法務委員会に移動。
「司法制度改革推進法案」について質疑およ び採決。

搾乳後、また厚生労働委員会に戻り、16時すぎまで委員会。

16時半から、来週の厚生労働委員会で児童福祉法の質問をするための準 備として、ちびっこ園事件(二人の赤ちゃんが一つのベッドに寝かされた ため窒息死した事件)を担当された寺町弁護士から話をうかがう。

19時すぎに、家族そろって車で宇都宮へ出発。



■10月27日(土)

10時から、栃木県高齢・退職者団体連合定期総会の定期総会に出席。

氏家町に移動して、17時から自主学級「草の実」の25周年記念対談。
『輝いて男と女、女と男』というテーマで、地域や家庭におけるジェンダ ーや若者の問題などについて男性歯科医の方と話し合う。

宇都宮に戻って、夜遅くまで明日の「びっくり市」のための仕込みをして くださっているボランティアの方たちのところに顔を出す。


 
  お知らせ

★「女性のための政治スクール」再開! 11月18日(日)

●日時: 11月18日(日) 14:00〜

●テーマ:「米国同時多発テロについて」

●会場: 宇都宮市文化会館(明保野町)3F会議室

※参加無料、もちろん男性の方や小さなお子様連れの方も大歓迎です。
お気軽にご参加ください。
なお、今後の内容や形式などについて、ご意見 を募集しております。


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