国会報告 その58(2001.8.20発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(8/12〜8/18)

■8月12日(日) 小林県連代表辞意、盆踊り

昼は告別式に出席。

18時から県連の役員選考準備会。
小林守県連代表が辞意を表明したことと、阿部元治県議が亡くなって以来 空席になっていた幹事長を決めなければならないことを受けて、役員選考 の方法などを話し合った。

民主党栃木県連は、1998年までは国会議員は小林守さん一人、昨年の 私の当選までは小林さんと簗瀬進さんの二人、そして今回の参院選後は谷 ひろゆきさんを含めて4人、と、ある意味では急速に国会議員の数を増や している。
表向きの党勢が拡大しながらも、「市民が主役の民主党」とい う姿を県民にアピールできているかというと必ずしもそうではない。
今回 の人事がどう落ち着こうと、地域から「市民が主役の民主党」を作ってい くモデルにしなければならないと思う。
そして、私としては何としても男 女共同参画の民主党を作っていきたい。

代表が変わるとなると、党大会を開かなければならない。
臨時党大会開催 の必要性も含めて、今後議論していくこととなる。

珍しくも19時に会議が終了したため、延期続きでようやく今日開かれる ことになった地元の盆踊りに駆け付ける。
今日も最初は小雨だったが、途 中からは雨も上がり、だんだんと参加者も増えてきた。



■8月13日(月) MR、支持者回り、靖国参拝

7時45分から恒例のマンデーリポート。
お盆のため、人通りはいつもよ り少ない。

事務所を今日から休みにしているため、マンデーリポート終了後は、定例 の事務所内打ち合わせをせずに、チラシ配りをしてくださっているボラン ティアの方たちといろいろな話し合いをする。

昼から支持者宅訪問に出かける。
移動中、小泉総理が突如として靖国神社を参拝したということで、電話取 材が入る。
15日の予定を13日に前倒ししたことについて、「私には口が一つしか ないが耳は二つある」と、他者の意見に配慮した事情を述べたそうだが、 耳は昨日今日「二つ」になったわけでもあるまい(そもそもこの表現が、 片耳しか聞こえない方や両耳とも聞こえない方にどのような印象を与える か、例によって小泉総理は配慮できていない)。
総理大臣として、「私は断固として8月15日に靖国神社に参拝する」と 言ってみて初めて、自分の発言の重みに気づいたということなのだろう。
総理大臣の発言は重い。
だからこそ、熟慮に熟慮を重ねてから発言するの だ。
発言してから初めて自分の言葉の重みに気づくような人では、総理大 臣としての資質に欠けると言わざるを得ない。

私自身は大阪・池田小学校事件のあたりから小泉首相の人権感覚のなさと 発言の軽率さを危惧してきたが、最近、後者の方をより強く感じている。
それも、「口がすべる」というような軽率さではなく、配慮そのものが極 めて浅いという、人間としての「軽さ」なのだと思う。
「国民は自分たち の身の丈にあった政治家しか持てない」というが、それにしても由々しき 問題だ。

13日の参拝であろうと、靖国参拝そのものがはらんでいる政教分離の問 題やA級戦犯合祀の問題などは依然として解決されていない。
この点につ いては、小泉総理は一切説明責任を果たしていない。

その後続々と参拝した閣僚たちも「A級戦犯に参拝したわけではない」など とコメントしているようだが、それならば合祀問題に何らかの解決の方向 性を示すのが政治家としての姿勢であるべきではないだろうか。

ところで、前回の国会報告で「戦争の犠牲になられた方たちを慰霊するの は当たり前のことだ」と私が書いたことについて、購読者の方から以下の ようなご指摘をいただいた。
全くおっしゃるとおりなので、引用させてい ただき、訂正させていただきます。



水島さんは「戦争の犠牲になられた方たちを慰霊するのは当たり前のこと だ」とお書きになっていますが、『慰霊』というのは宗教的な言葉であり、 少なくとも私にとっては「当たり前のこと」ではありません。
この場合 『追悼』という言葉をお使いになった方が良いかと思います。
8月15日に武道館で行われる戦没者追悼式で、正面に柱がありますが、 もともとあれには『戦没者の標』と書かれていたものが、ある時から『戦 没者の霊』と書かれ、『霊』に拝礼するという宗教的色彩が強くなりまし た。

こんなささいな事を問題にするのは、一部の宗教的に偏狭な考え方を持つ 人で、多くの人は何の問題も感じないのでしょう。
しかしそのような少数 者を尊重するのが正しい民主主義のあり方であると私は思います。



小泉首相の軽率さばかりを批判していないで、私自身も政治家として慎重 な発言をしなければならない、と反省させられた。



■8月14日(火) 支持者回り

今日から臨月に入った。
来週になれば、いつ生まれても良い状態になる。
今日も終日支持者宅訪問。
随行秘書も今日から夏休みに入ったため、今週いっぱい夫に随行してもら う。
夫は先週入院したぎっくり腰の後遺症のため、ぎこちない姿勢で歩い ている。



■8月15日(水)〜18日(土)

支持者宅を訪問したり、7月の入院のために先延ばしにしていた日程を消 化したりする。
空き時間は、原稿書きをしたり、普段読めない本をせっせ と読む。
「臨月の割にはお腹が全然目立たない」といろいろな方に言われるが、 16日に受診した産婦人科では「もういつ生まれても大丈夫ですよ」とのこ と。
慌てて入院の準備をする。
ちなみに、私は第一子出産時もあまりお腹が 目立たず、出産2週間前まで外来診療をしていたにもかかわらず、私が妊 娠・出産したことに気づかなかった患者さんすらいたほどだ。
後になって 「先生が2カ月アメリカに行っていたとき・・・」と言われ、はて何のこ とだろう、と考えてみると、どうも私がとった8週間の産休を渡米だと思 っていたということがわかって驚いたこともあった。


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