国会報告 その31(2001.2.12発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております。



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国会報告(2/4〜2/10)

■2月4日(日)

11時からガールスカウト栃木県支部25周年祝賀の集いに参加。

中座して新年会1件。
こちらも中座して14時から宇都宮市民ユニオン結成総会に参加。
自分の 職場に組合を持たない労働者が一人でも加入できる市民ユニオンが宇都宮 にもできることになった。
今後の発展が期待される。

15時から、新事務所開所式。
宇都宮に転居してすぐに構えた小屋型の事 務所も、活動範囲の広がりに伴ってだんだん手狭になってきた。
このたび、 栃木街道を挟んだ向かい側に新事務所を借りることができた。
私が代表を 務める民主党栃木県第一区総支部の事務所も兼ねる。
今までの事務所はボ ランティアの方たちの拠点として引き続き利用していく予定。
予想以上に多くの方たちが開所式に集まってくださり、改めて感謝。
民謡 も披露していただき、大変にぎやかな門出となった。
昨日の妊娠会見が今 朝の朝刊に載っていたため、二重のお祝いをいただく。

そうそう。
数多くの温かい励ましのメールをありがとうございました。



■2月5日(月)

7時45分から恒例のマンデーリポート。

9時10分から恒例の事務所内打ち合わせ。

支持者宅を一軒訪問してから、11時9分の新幹線で東京へ。
12時20分すぎに会館事務所に着くと、すぐに赤松国対委員長事務所か ら「代議士会に少々早めに来るように」とのこと。
代議士会は12時40 分からなので、早めにということは今すぐということではないか、と慌て て駆けつけると、何と、すでに衆院での産休制度に向けて動いてくださっ ているとのこと。
今朝の議運(議院運営委員会)で早速衆院規則の改正を 民主党が提案し、概ね了解が得られているらしい。
この動きの早さはすご い。
橋本聖子議員の時には反対意見もずいぶんあったと聞くが、1年でこ の進歩は大したものだ。
しかし、代理投票制度など、私がさらに求めるも のについては、党内で意見をまとめる手続きが必要なので、今後、男女共 同参画部門会議で検討していくこととなる。
12時40分からの代議士会では、早速この件が報告された。

13時から本会議。
各党の代表による代表質問。
民主党からは鳩山代表と 上田清代議士、そのほか自民党と公明党。
鳩山代表の質問に入れてもらえるように私が要望した「選択的夫婦別姓」 に関して、本当に取り上げてもらえるのか冷や冷やしていたが、一応発言 に入っていたので一安心。
しかし、文脈の中で触れただけだったので、マ スコミで取り上げられたのは、内容にまで踏み込んだ与党・公明党代表の 神崎さんの民法改正発言だけだった。
上田清さんは、「すっぽん」の異名をとる凄腕議員だが、例によって迫力 のある質問をされる。
再質問もして、議場の雰囲気が盛り上がった。
鳩山代表の時にも、そして、上田さんの時にも、大変気になったのが、KSD や外務省機密費の問題のくだりで自民党から猛烈なヤジが飛んだことだ。
「なんでこんなところでヤジれるのだろうか」と、同僚議員と頭を抱えて しまった。
KSDの問題を指摘されれば「民主党はどうなっているんだ」とヤ ジり、外務省機密費の問題を指摘されれば「細川内閣の時にはどうだった んだ」とヤジる。
さらに、上田さんが原稿を探していると、「ちゃんと順 番をおぼえていないのか」と皆であざ笑う。
水かけ事件で一躍話題となっ た国会のヤジだが、「議場の華」と擁護する声もある中、単なる国会議員 のストレス発散(学級崩壊ならぬ国会崩壊?)と思われるヤジも多い。

本会議が18時近くまでかかった。
新幹線で宇都宮に戻り、栃木県連の幹事会に遅刻して参加。
知事選の総括 や県連大会のことなど。



■2月6日(火)

7時32分の新幹線で東京へ。

9時から民主党の税制調査会の事務局会議。
今後扱うテーマの内容や順番 を検討。

10時半から有害情報についての取材。
先週のシンポジウムに来ていた記 者の方。
シンポジウム会場に入る前の大学生たちが「法制化なんていらな い」と言っていたのに、会場での議論を聞いて、帰りには「やっぱり法制 化が必要かもしれない」と言っていたという話を聞き、少しは理解しても らえたのだろうかと嬉しくなる。

11時半から、やはり有害情報についての取材。
こちらも、先週のシンポ ジウムに来ていた記者の方。
ビデオで撮影したものをインターネット上で 流すという。

13時から、党内の「厚生労働委員懇談会」。
ネクスト大臣も出席してい ない非公式な集まりだったが、厚生委員会と労働委員会が一つになったこ とによる混乱をどうするかということが話し合いの趣旨だったようだ。

13時40分から代議士会。

14時から本会議。
各党の代表による代表質問。
今日は自由党・共産党・ 社民党・保守党からそれぞれ一人ずつ。
土井たか子さんが「森総理の答弁は原稿の棒読みで心がこもっていない」 と批判すると、自民党議員たちはこぞって「じゃあお前も原稿を読むな」 と下品なヤジを飛ばした。
あまりにも自民党席が大騒ぎなので土井さんの 質問がよく聞こえなかった。
20分くらいたってもまだ「原稿を読むな」 とヤジっている人がいて、ずいぶん低レベルなしつこさだと思った。

今日も長丁場の本会議で遅くなる。
睡眠時間確保のため、東京泊。



■2月7日(水)

8時から民主党の厚生労働部門会議。
今国会に政府から提出予定の法案に ついて厚生労働省から説明を受ける。

9時半から私が代表を務める朝倉病院問題調査チームの会議。
埼玉県で精 神医療の質を向上させる運動をされてきた方たちからご意見をうかがう。
代表の方は車椅子だが、雨の中電車で来てくださった。
問題意識は私たち とほぼ共通している。

11時から党本部での男女共同参画委員会の役員会に出席する予定だった が、今朝はあまりのつわりのひどさに、議題確認の上、断念。
復活して、党本部まで移動し、連合男女平等局との意見懇談会。
民主党が 本気で男女共同参画を進めようとしていないのではないかと厳しい指摘を いただく。
だいたいのご意見に私も同感。
また、日頃から感じている「見 せ方」の問題も改めて痛感。

13時すぎから取材。
妊娠について。
また、家庭内における男女共同参画 を進めるにはどうしたら良いかということなどについて。

14時半から取材。
産休取得を女性が後ろめたく感じないためにはどうし たら良いかなどというテーマ。
取材は女性記者だったが、マスコミの第一 線にいる女性にとっても子育て問題は深刻とのこと。

16時半から、国家公安委員会提出法案について担当省庁からの説明。
私 は民主党の男女共同参画・人権・消費者部門にも所属しており、国家公安 委員会提出法案も担当となる。
引き続き、17時10分から、男女共同参画部門会議。
今後の進め方、参 院選政策など。
また、超党派で進めてきているいわゆるDV法(配偶者から の暴力防止および被害者の保護に関する法律案)について経過報告。
私が 提案している産休中の代理投票制度などについては、この部門に属する男 女共同参画調査会で議論していくことが正式に決められる。
17時半から、男女共同参画調査会。
政府の男女共同参画基本計画につい て。
18時半すぎまでかかり、長丁場の会議だったが、チョコレートをちょこ ちょことつまむという新作戦が功を奏して、午前中よりはだいぶつわりを コントロールできた。

本日も睡眠時間確保のため東京泊。



■2月8日(木)

9時から、テレビ朝日の「スーパーモーニング」に出演。
KSD、外務省機 密費問題、有明海問題などについて各党の女性議員が話し合うという趣旨 だが、当初予定されていた自民党と公明党は前日にお断りがあったそうで、 結果として民主党・社民党・共産党・無所属(川田悦子さん)が各1人ず つ。
ほとんど立場を同じくする議員ばかりなので、激論にはならなかった。

なお、番組中、コメンテーターの方から「今は景気回復が大切なのに、ま たこんな問題で国会が停滞するのも困る」という発言があった。
説明しよ うと思っていたらすぐにコマーシャルになってしまった(テレビはただで さえ慌ただしい上に今日は時間の割に話題とゲストの数が多すぎた)。
コメンテーター氏の発言を待つまでもなく、気持ちは野党一同も同じであ る。
特に民主党は独自の法案をたくさん作っており、「通常国会こそが参 院選そのもの」と意気込んでいる。
このため、私たちは閉会中(会期外) の審議や証人喚問を求めてきた。
そうすれば、会期中は本来の政策議題に 専念できるからだ。
閉会中の審議を拒否して、委員会をボイコットしたの は与党側であるという事実は案外知られていない(報道されていないから だろう)。

慌てて議員会館に戻り、10時から始まっていた民主党の文部科学部門会 議に出席。
参院選政策が主な話題。
少人数学級制の実現、奨学金制度の充 実など、有意義な政策もあるにはあるのだが、どうも、教育現場で起こっ ていることに答えを出しているというアピールが伝わってこない、何とな く浮き世離れした内容になっている。
なるほど、これが「生活実感がない」 などとよく批判される民主党の問題なのだなと思いながら、各部門担当ネ クスト大臣にせっせと意見を書き送っているのだが、文部科学部門会議で もうるさく意見を言わせていただいた。
「いじめなど現実の問題をどのよ うに認識して政策に反映させているかを示す」「教育政策全体の理念を示 す」「IT教育については、コミュニケーション手段の中での位置づけをき ちんと示しながら進める」、というのが私が提案した主な意見。
どれだけ 取り入れられるだろうか。

12時から民主党の広報委員会。
ここのところ広報委員会は様々な問題提 起や意見交換があって大変活気づいている。
選対との力関係の中でどれだ け言い分が通るのかはわからないが、見せ方のうまい政党になるには広報 の充実が何よりも重要だと思う。

13時すぎに事務所に戻ると、これからボランティアで事務所の手伝いを してくださる方が見えている。
私の後輩のお母さんだが、大変ありがたい。

15時22分の新幹線で宇都宮へ。

16時半から宇都宮駅近くの眼科でコンタクトレンズを作ってもらう。
今 のコンタクトは8年以上使っていたため、最近曇りがちで仕事に支障をき たしているからだ。

事務所に戻って事務作業をした後、18時から地元の小学校の創立90周 年記念祝賀会に出席。



■2月9日(金)

6時36分の新幹線で東京へ。

8時から、民主党の厚生労働部門会議と年金改革検討プロジェクトチーム の合同会議。
厚生労働省と連合のそれぞれから説明を聞く。

9時半に来客。

10時から民主党の広報委員会のインターネットチーム会議。
私はこのチ ームには入っていないつもりだったが、「まあそう言わずに」と、いつの 間にか入れられていた。
活発な議論が展開される。

11時から、アメリカ公共ラジオ放送の取材。
マイクを突きつけられての 英語インタビューは、いつも緊張する。
テーマは民法改正(なぜ日本は未 だにこんなことも法改正できないのか?)だが、女性のストレス、子ども の虐待、と話はどんどん広がった。

12時10分から代議士会。

12時半から本会議。
各種委員の人事の指名の他、財務金融委員長から法 案の趣旨説明があっただけで、約10分で終了。

この後、厚生労働ネクスト大臣(金田誠一さん)に、参院選政策について の再意見で電話をして、了承してもらう。

神保町に移動して、岩波書店で雑誌「世界」の対談。
子供たちの問題につ いて。

15時半に会館に戻り、妊娠についての取材。

取材で産休中の代理投票制度などについて触れると必ずと言って良いほど 言われるのが「故竹下元首相のように長期病欠の議員にも代理投票を認め るのか」ということである。
なぜ産休というと病欠と同列に語られるのか 理解に苦しむ。
日本における産休の認識はまだまだその程度だということ だろうか。
少子化が進むのも当然だ。

事務作業をしてから、17時48分の新幹線で宇都宮へ。



■2月10日(土)

11時前に宇都宮を出て大平町へ。
労組のセミナーに講師として出席。
12時35分から13時までは谷ひろゆき参院選予定候補者の決起集会。
13時からが本題の講演。
「今、子供たちのために何をすべきか」がテー マ。

14時半すぎに講演を終えて宇都宮に戻り、15時半からやなせ進参院議 員と合同の国政報告会。
17時前には谷ひろゆきさんも駆けつけてくださ った。


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