国会報告 その201(2004.09.18発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回、発行しております



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国会報告



■男女共同参画委員長に就任しました




 9月13日の党大会で、男女共同参画委員長に任命されました。
 男女共同参画委員長というのは、党の執行部の一員であり、男女共同参画を「執行する」責任者、ということになります。
 今までは主に「次の内閣」で政策立案に携わってきたわけですから、党務の責任者は初めてです。政策を離れるのは寂しい気もしますが、いろいろな経験をさせていただけるのはありがたいことです。
 どんなに良い政策を作っても、それを有権者に知らせて理解していただかなければ何の意味もありません。そういう意味では、政治家として意義のある仕事だと思います。 

 また、私は、男女共同参画調査会長(政策責任者)時代に「多様なライフスタイルを生きる時代の自立と安心の政策」をまとめました(2002年に出版)。これから細かな改訂は必要となりますが、民主党の男女共同参画政策の土台を作ったと自負しています。今度はそれを全国的に広く知っていただくための運動ができると考えれば、望ましい機会だとも言えます。

 就任に当たって、男女共同参画委員会が担うべき役割は、主に3つあると私は考えています。

1.女性の政治参画の促進
 資金援助、ノウハウの伝授、選挙応援など、物心両面で女性の政治参画を進めます。岡田代表の公約である「10年後に女性3割」の達成がとりあえずの数値目標です。

2.男女共同参画政策の理解・浸透
 私が男女共同参画調査会長時代にまとめた「多様なライフスタイルを生きる時代の自立と安心の政策」は、すでに配り尽くしてしまったそうですので、改訂版を増刷して、民主党の政策を理解していただき浸透させるために活用していきます。

3.男女共同参画のモデルとしての民主党を作る
 民主党は、政策実現のための集団であると同時に、それ自体も人が働く場です。まずは民主党が男女共同参画のモデルとなるよう、党本部への託児所の設置など、検討を進めます。

 男女共同参画そのものにあまり関心のない方でも、少子化については懸念されていると思います。男女共同参画を進めることが、少子化の解消にもつながるという先進国の現実を踏まえて、自信を持って取り組んでまいりたいと思っております。

 なお、最初に川端幹事長から電話をいただいたときには、私には小さな子どもがいるので全国出張に制約があるため委員長にはふさわしくないのではということを申し上げました。すると、「そういうことも含めて、男女共同参画委員長なのだ」と力強い言葉をくださり、制約がある部分については他の委員がカバーしていけばよい、と言ってくださいました。




■党務委員長会議
 


 今までは毎週の「次の内閣」が出席義務のある定例会議でしたが、これからは「党務委員長会議」に出席することになります。幹事長が主宰する会議で、選挙対策委員長、組織委員長、団体交流委員長、国民運動委員長、男女共同参画委員長、役員室長、総務局長、財務局長、経理局長、国際局長、調査局長が出席メンバーです。初会議が9月16日に開かれ、この日は岡田代表も冒頭出席され、それぞれに期待することを述べられました。私に対しては、「これからの民主党にとって、女性はとても大切な存在だと思っていますので、辣腕を振るってください」とのことでした。

 会議そのものは良かったのですが、喫煙可の会議だったので、「次の内閣」(禁煙)に慣れた身としてはひさしぶりにビックリ。さらに室内の換気も悪く、気分が悪くなりました。健康増進法も施行され、公的な施設では分煙が努力義務として規定されているわけですから、民主党も例外ではないはずです。とりあえず事務局の方に換気に配慮するよう伝えておきました。

 また、もう一つ、問題だと感じたのは、会議の出席メンバーの中で私がただ一人の女性だということ(ついでに最年少でもあります)。今回の人事では、基本的に、いわゆる「女性ポスト」にしか女性が配置されていません(円より子さんがネクスト国家公安委員長になったことだけが例外)。
 「重量級で」という方針もあったのでしょうが、役員人事における女性の配置という点からは、やはり後退した感が否めません。
 男女共同参画委員長として、やるべき仕事は多いと改めて感じています。




■小山の幼児虐待殺人事件について(1)




 栃木県小山市の2人の男の子たちが9月11日から行方不明となり、14日と16日に遺体で発見された事件について、私と同様に多くの方が「どうして防げなかったのだろうか」という思いで一杯だと思います。私の息子も先日3歳になり、今回の被害児と同じ年頃です。考えただけで胸が締め付けられる事件です。
 小山市は私の選挙区ではありませんが、同じ栃木県ということもあり、今回の事件はきちんと検証しなければならないと思っています。 

 9月17日には、厚生労働省の方を呼んで、経過説明を聞きました。
 今回の事件における児童相談所の対応には、いくつかの致命的な問題があります。何と言っても、初期対応の悪さです。最初にコンビニの店長さんから通報があったときに、きちんとした状況調査を行わないまま父親のもとに子どもたちを返してしまいました。このときの調査不足による情報不足が、虐待再発のリスク評価の誤りにつながりました。
 そもそも、小山市には虐待ネットワークがきちんとあるそうです。虐待ケースとして受理していれば、虐待ネットワークという資源を活用できたはずです。虐待の痕を認めたコンビニの店長さんが通報してくださったのに、虐待ケースとして扱わなかったというところは、言い訳のしようもないミスだと思います。子どもを受け入れるときの評価のあり方をきちんとした形式で早急にまとめるべきです。
 また、祖母宅で暮らすという条件のもとに返された子どもたちが、1ヵ月後には加害者宅に戻っていることが電話で確認されていたにもかかわらず、訪問も、父への来所要請もせずに電話のやりとりだけで済ませたというのも大きな問題です。 
 県の児童福祉司配置の低さなど、他にもいろいろな問題があります。
 次号以降にも続けます。



■テレビ番組の収録における雑感




 9月12日にテレビ番組の収録をしてきました。『爆笑問題&日本国民の センセイ 教えて下さい!!』(放映予定は9月28日(火)の19:00〜21:54 テレビ朝日系)という番組なのですが、スタジオに座っていて、いろいろと思うところがありました。
 出演者が、民主党の河村たかし議員、ハマコーさん、自民党の「元気のいい若手」議員……というだけでも雰囲気をおわかりいただけるかもしれませんが、番組全体に暴力的・差別的発言が目立つ、混沌とした状況でした。
 テーマは「年金問題」なのですが、本筋の議論はほとんど許されませんでした。
 まあ、こういう番組だから仕方がない、と言えばそれまでなのですが、なるほど、これでは政治に希望を失っても仕方がないな、と妙に納得しました。また、「元気のいい若手」自民党議員が活躍して自民党を動かしてほしい、という意図はわかりますが、政権与党なのですし、自民党という党の体質を考えても、現在要職についておられる方に出演していただいた方が良いのではないでしょうか(そうしないと視聴者が自民党を誤解してしまいます)。

 私自身は、スタジオの雰囲気にうんざりしてしまったというのもありますが、出演議員の数も多かったですし、確か一回しか発言していないと思います(出演者としては落第ですね)。
 テレビメディアの影響力は大きいわけですから、政治のテーマを扱うときにはもう少しまじめな作りにしていただければと思いました。また、放映時間を考えても、議論をしているうちにハマコーさんがキレてテーブルを蹴り倒す、などというパフォーマンスはやめていただきたいと思いました。



■『水島広子の国会報告』200号(回)記念・街頭報告会のご案内



   衆議院議員に初当選して以来、毎週、発行を続けてまいりました「水島 広子の国会報告」(街頭レポート)が、来る9月25日付けで200号( 回)を迎えることになりました。
 記念の街頭報告会を行わせていただきますので、お一人でも多く足をお 運びいただき、ご指導・ご激励をいただければ幸いでございます。
   ※メルマガとHP上の200号(回)ではありません。

●日時 9月25日(土) 午後2時から
●場所 宇都宮市・二荒山神社前

 毎週のようにチラシは配布等のお手伝いをしてくだっさっているボラン ティアの皆さまをはじめ、多くの皆さまのお力添えの賜物でございます。
心より感謝申し上げます。





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