国会報告 その177(2004.02.16発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております



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国会報告(2/9〜2/15)


■民主党 党員・サポーター登録のお願い




2月11日、民主党栃木県第一区総支部幹事会が開かれ、参議院選挙に向 けての取り組みなどが話し合われました。

現在、幹事会には非議員の幹事の方(うち女性2名)も積極的に参加して くださり、市民政党としての民主党を作ろうと努力しております。
「民主党にはこうあってほしい」という声を、陳情ではなく、自らが参加 することによって作っていけるのが、地域の支部活動となります。
ぜひ、皆さまもご参加いただけますようお願いいたします。

さて、今年は代表選の年となります。

2年前の代表選では、サポーター制度をめぐって、さまざまな混乱をきた しました。結果として、出直しの代表選が行われることになり、両院議員 総会での投票の結果、菅直人執行部ができて、「救国内閣」ならぬ「救党 執行部」として、最低の支持率から選挙での躍進ができるまで党を盛り返 してきました。
私も、菅体制を作るために努力した一人として、また、新執行部の中で重 責を担う一人として、ほっと胸をなでおろしているところであります。

その一方では、代表選のあり方について、「検討委員会」を作り、私もそ の一人の委員になって検討をしてきました。
その結果は、先日行われた党大会で示されたばかりですが、不正が入り込 む余地をなくそうとすると市民参加の割合がどうしても低くなる、という ジレンマの中、それでも市民参加を党是としている民主党らしい代表選の あり方を、と試行錯誤をして、現状で考えられる最も妥当な規則改正をし ました。

その結果として、今回の代表選からは、有権者登録が5月で締め切られま す。
栃木県では5月25日が最終集約となりますが、これよりも後に党員・サ ポーター登録をされた方は、代表選での投票権がなくなります。
くれぐれもご注意ください。

民主党の代表がどうなるか、どのような執行部が作られるか、ということ は、野党第一党の方向性を決めるという意味だけでも重要ですが、政権交 代時の首相を決めるという意味でも大変重要です。

党員は年会費6000円、サポーターは年会費2000円となります。
皆さま、ぜひ登録をしていただき、政権交代に向けて安心できる民主党作 りにお力をいただけますよう、お願い申し上げます。

なお、水島広子事務所を通して党員・サポーター登録をしてくださった方 は、水島広子と歩む会の賛助会員として処遇させていただき、活動報告な どを送らせていただいております。



■支援費制度について




2月12日、民主党障害者政策・介護保険ワーキングチーム合同会議で、 施行1年になる支援費制度について、当事者の方たちから現状と課題をう かがいました。

おいでいただいたのは、特定非営利活動法人DPI日本会議の三澤事務局長、 日本障害者協議会の河端代表、藤井常務理事、太田政策委員長、事務局の 酒井さん、社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会(知的障害者の親の会) の松友常務理事、飯島事務局長。

2003年4月から、障害者福祉は、措置制度(行政が決めて措置するも の)から、支援費制度(利用契約に基づく福祉サービス)に変わりました。

これは政策の抜本的な大転換で、支援費制度の導入に当たっては、私たち も昨年、慎重に議論を重ねました。
「自己決定」「自己選択」という理念が日本の障害者福祉の領域に導入さ れるということはもちろん望ましいことですが、現実には骨抜きになって しまうのではないか、ということも懸念されたためです。
また、当初、厚生労働省がホームヘルプサービスに上限を設けるというよ うな対応をしようとしたため、私たちも抗議をし、最終的には上限を設け ない、というところに「一時休戦」したという経緯があります。

このたび、施行後1年を前に、当事者の方たちから意見をうかがってみる と、支援費制度そのものは概ね良好に運用されているようです。

支援費制度によって、サービスの利用者である障害者の主体性が高まると 共に、選択の幅が広がり、特にホームヘルプサービスをはじめとする地域 生活支援のサービスが拡充されました。また、既存のサービスの充実だけ でなく、今まで必要であるにも関わらずサービスを受けられていなかった 多くの障害者が支援費制度によってサービスを受けられるようになりまし た。

特に、これまでホームヘルプサービスの利用ができなかった知的障害者に ついては、全国でサービス利用が活発に進んでいます。

知的障害者の方たちについては、今まで、親がお金を出して施設を作り、 そこに長期にわたって入所する、というような歴史をたどってきました。
それは、社会の偏見や制度の不備はもちろんのこと、「知的障害者を産ん でしまった」という親の罪悪感なども背景にあったそうです。
でも、本人を中心に考えれば、やはり施設に閉じこめておく、というより も、本人の希望や選択というものを前面に出すべきだ、という考え方から 支援費制度には期待が大きかったそうで、知的障害者のホームヘルプサー ビス利用が大きな伸びを見せたというのも当然のことだとのことです。

支援費制度については、財源問題が常につきまとっています。
当事者の意識改革、そして、地方自治体の努力もあって、各地域のサービ ス量が増加したことで、国庫補助金が大幅に不足する可能性が高まり、 2003年11月には緊急要望活動などが行われています。

障害者福祉の問題というのは、当事者にとって切実な問題であるだけでな く、その国の政治と行政がどのような姿勢であるのか、ということを如実 に表すものです。突き詰めていくと、その国の民主主義のレベルを示すも のだとも言えましょう。

「措置から選択へ」という抜本的改革は、日本の民主主義のレベルを上げ るものであることは間違いないですが、選択が保障されるよう、引き続き しっかりと見ていきたいと思っています。



■参議院選挙について




7月には参議院選挙が行われます。
栃木選挙区は簗瀬進さんが立候補予定ですが、比例区(全国区)は、今回 の選挙からブロックごとに重点候補の選挙に取り組む、という方法をとる ことになりました。これは、前回の参議院選で、組織を持たない候補者た ちが惨憺たる結果となり、とても「市民が主役の民主党」ではない、とい う批判が強く起こったためです。

北関東ブロックの重点候補者は、家西 悟(いえにしさとる)さんになり ます。薬害エイズの被害者で、衆議院議員を2期つとめました。
私も厚生労働でずっとご一緒でしたが、薬害の問題だけでなく、患者の人 権など全般に精力的に取り組んでこられた方です。民主党の方針で、衆議 院選では比例区単独候補を認めないということになりましたので、衆議院 選には立候補できませんでした。

小さな集まりでも、お声をかけていただければうかがうということですの で、ぜひ、皆さま、家西さんを呼んでください。

水島広子事務所にご連絡をいただければ、手配いたします。

なお、家西さんのホームページは、
http://www.ienishi.gr.jp/cgi-bin/index.cgi
ですので、ぜひごらんください。



■日本東洋医学会市民公開講座において講演




2月11日、宇都宮で開かれた日本東洋医学会市民公開講座において「心 のケアと漢方」という講演をしました。
私たちの生活の質を上げるためにも、医療費の抑制のためにも、漢方をも っと医療の中心に位置づけるべきだという考えで、今までも国会活動をし てきましたが、一期目から計画をしてきたアイディアである「漢方推進議 員連盟」を超党派で作る努力を、さらに続けていきたいと思っています。






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