国会報告 その129(2003.1.27発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(01/19〜01/25)



■1月19日(日)




10時から、山田みやこ県議の選挙事務所開所式。
開所式終了後、選対結成準備会。宇都宮選挙区の県議選候補者のうち、唯 一出身労組を持たない山田さんの選対は、専従要員の確保と、市民と労組 のチームワークがカギ。

昼は新年会への顔出し。

14時から「女性のための政治スクール」。次世代育成支援が今回のテー マ。私たちがまとめた民主党の男女共同参画政策集である「多様なライフ スタイルを生きる時代の自立と安心の政策」に沿って、私たちの次世代育 成支援策(いわゆる子育て支援策)を説明し、ご意見をいただく。
また、 この間の民主党の状況についてもご説明し、ご理解をいただく。
いただいた意見の中には、「離党者を党が慰留するのはおかしい。もっと 毅然とした態度を」というものがあった。数あわせの慰留は確かにおかし いが、野党として政権交代を訴えて当選した(それもほとんどが比例区選 出)のに与党に移るのはおかしいということを立法府に身を置く者のモラ ルとして説得したのだと私は理解している。だからこそ、「慰留」(説得) が不成功に終わった後は、議員辞職勧告をしたのだと思う。

夜は会合。

ところで、今日聞いたのだが、「水島は元日の朝から住宅街に街宣車を回 して騒がしかった」という噂があるらしい。そんな無神経な人間には絶対 に投票しない、という声が挙がっているそうだ。
事実を説明させていただくと、私は三が日の午後2時から二荒山神社前で 街頭演説をし、その後、4時すぎまで、市内の遊説をした。
3日間とも、午前中には断じて街宣車を回したりはしていない。
いつも思うのだが、噂というのは、確かに「火のないところに煙は立たな い」ものだ。「三度離婚」のデマを流されたのも、別姓を維持するために やむなく行っているペーパー離婚という「火」があったから「煙」が立っ たのだろう。外国特派員協会での英語でのスピーチで、「共産党とも、政 策で共闘できる部分はすべき」と述べたところ、「あの人はバリバリの共 産党員だ」という噂を流された。
こういうデマにもだいぶ慣れてきた。



■1月20日(月)




今日から第156通常国会。

7時45分から、恒例のマンデーリポート。

9時11分の新幹線で東京へ。

11時から両院議員総会。
11時半から代議士会。
12時から本会議。議席の指定と、特別委員会の設置など。青少年問題特 別委員会も、正式に設置された。
閉会中に党を移動した人たちがいるため、議席が少々変わった。私の席も 移動した。臨時国会では、前から2列目になったものの、公明党の中に 「飛び地」のように一人だけポツンと置かれていたが、今国会からは民主 党のブロックに入ることができた。
昨年の通常国会までは、最前列で、自民党との境界線にいた。
与党の人と隣になると、情報収集という意味ではプラスなのだが、採決の 本数が多いと、ふとしたはずみに採決行動を間違えそうになるのでヒヤヒ ヤする。

本会議終了後、ただちに青少年特別委員会の開会。筆頭理事の拝命を正式 に受ける。改めて理事会の面々を見ると、「復古主義」の人(つまり現場 感覚のない人たち)が多い。理事会の舵取りは大変難儀なことになりそう だ。経済政策のように単純な与野党対立でないところが難しい点だ。

連合の皆さんが国会前で開いている要求実現集会に立ち寄って激励させて いただく。

13時から取材。青少年特別委員会の筆頭理事就任に当たって。

ところで、今国会で、一年生議員で筆頭理事を務めるのは党内で私だけだ ということに気づいた。大変名誉なことだが、それにしても大変な量の仕 事だ。
というのも、今国会から委員会所属が4つになるというのは、どう考えて も異常事態だ。少なくとも、私の身近で聞いたことはないケースである。
厚生労働委員会、法務委員会という2つの常任委員会も大物で、それぞれ 1つだけに専念しても大変なものだ。
さらに、青少年特別委員会の筆頭理事が加わり、理事会、理事懇談会とい う新しい仕事が増えた。また、党内でも、国対役員と筆頭理事の会議など が増える。そして、憲法調査会も加わったとなると、どんな生活になるの か見当もつかない。
いろいろな先輩にこの話をすると、「4つ!? 大変だね。でも、僕なん か希望しても1つしか入れてもらえないんだから、うらやましいよ」とい うような反応である。執行部は私を過労にしたいのか、落選させたいのか、 どちらかに違いない、などと冗談の種になっているが、とにかくいずれも やりがいのある仕事なのでがんばらなければならない。

14時から再び本会議。補正予算に関する財務大臣の財政演説。

14時45分から、内閣・市民・子ども部門合同役員会。私は男女共同参 画担当の総括副大臣、子ども政策担当の総括副大臣の兼任というポストな ので、この合同役員会のメンバーである。今後の部門会議や役員会の進め 方、政策会議の設置などについて話し合う。
それぞれが忙しいため、部門会議や役員会の定例日時を決めることがまず 大変。私も、厚生労働や法務で毎日8時からの枠がすべてつぶれてしまう ので、結局、内閣・市民・子どもの部門会議はとりあえず火曜日の9時を 定例にしようと決まった。

党本部に移動して、役員室の会議。
代表補佐としての仕事の打ち合わせ。
これから、役員室の会議も定例となる。代表の定例会見が火曜日の午後な ので、火曜の午前11時を役員室の会議とすることになった。

16時に文部科学省の方が来室。教育基本法の改正、中教審の中間答申な どについて、経緯の説明を受ける。中教審の中間答申は、例によって、現 状認識も、それに対する対策も、現場主義から完全に離れており、唐突か つ有害だ。私の娘も来年から小学校だが、こんな教育に自分の子どもを委 ねると思うと気分が暗くなる。がんばらなければ、と改めて思う。

17時44分の新幹線で宇都宮へ。

19時から県連幹事会。



■1月21日(火)




昨日できなかった事務所内打ち合わせを朝行ってから、11時9分の新幹 線で東京へ。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。財政演説に対する各党の質疑。答弁は主に小泉首相だ ったが、この時期に至ってもあまりにもいい加減なので驚いた。

15時半から総括副大臣会議。
今までは、「次の内閣」の閣議がメインで、総括副大臣会議はそのサポー トという目立たない存在だった。法案審査も、総括副大臣会議である程度 チェックはするが、主な議論はほとんど閣議に委ねられる、という構造だ った。だから、総括副大臣は週一回の開催、閣議は週二回の開催、という 形だった。
だが、新執行部のもとで、この方針がガラリと変わった。法案審査はほと んどを総括副大臣会議で行うことになった。閣議は、極めて政治性の高い テーマを、数時間かけて議論する場となった。先日のテーマは「インフレ ターゲットについて」だったそうだ。
この役割変更に伴い、閣議は週一回の開催、総括副大臣会議は、週二回 (議案が少なければその週は一回となる)の開催ということになった。
なんだかますます仕事が増えてきたが、ほとんどすべての法案に関われる ので、勉強量としては格段に増えるだろう。

16時44分の新幹線で宇都宮へ。

夜は会合。



■1月22日(水)




8時の新幹線で東京へ。

9時半から、憲法調査会の委員の打ち合わせ。党内の憲法調査会には所属 していたが、衆議院の憲法調査会は初体験だ。議員同士の自由党議がある など、憲法調査会には他の委員会にはない独特の特徴があるようだ。

10時半から取材。

11時半に法務省の方が来室し、今国会の政府提出法案についての説明。

12時から、国対役員・筆頭理事合同会議。国対(国会対策委員会)の役 員と、各委員会の筆頭理事が一堂に会して審議の進め方などの戦略を練っ たり意思統一を図ったりするものだが、これも私にとっては初体験。

13時44分の新幹線で宇都宮へ。

後援会会員宅訪問をした後、17時から労組を訪問して統一地方選につい ての打ち合わせ。

夜は労組の新年会。



■1月23日(木)




国会は予算委員会だが、私は、来週から本格化する国会日程を前に、まだ まだ新年挨拶も終わらない後援会会員宅訪問を地元で続ける。道中、予算 委員会での菅さんの質問がとても良かった、ということを何人もの方から 言われる。
メディアの取り上げ方を見ても、「小泉首相黒星」。首相としての公約違 反を「大したことがない」などという一言を引き出すなど、菅さんの能力 が十分に発揮されたのだと思う。
また、仙谷由人さんの質問も、中小企業に関して最も聞いてほしいことを 聞いてくれた、と評判。民主党を見直したという声を受け、新執行部がス タートしたことを改めて嬉しく思った。

19時から、栃木県医師会新年懇親パーティー。



■1月24日(金)




午前中は、事務所内打ち合わせ。

昼から後援会会員宅訪問をし、鬼怒川に移動して、15時から新年会。鬼 怒川は本格的な雪になった。

宇都宮に戻って、産婦人科医の先輩に、メディアについての情報や私の活 動内容についてご報告にうかがった後、労組の新年会。

その後、地元でお世話になった方のお通夜に遅れて駆けつける。



■1月25日(土)




事務所で個人相談の後、11時から連合栃木女性委員会で、私たちが作っ た男女共同参画政策「多様なライフスタイルを生きる時代の自立と安心の 政策」について講演をさせていただく。

参加をされた谷参議院議員のパートナー(小学校の教員をされている)か らは、「とっても良い。イラストも良い」と絶賛していただいた。実は、 イラストは、私自身がかなりこだわったので、気づいていただいてとても 嬉しかった。イラストレーターの方に頼んで最初にできてきたイラストは、 「女は赤、男は青」「女はみんなスカート」「女はみんなヒールの靴」 「介護現場でエプロンをしているのは女」「医者の椅子は背もたれがあり、 患者の椅子は丸椅子」というようなものだった。我ながら細かいと思いな がらも、ズボン姿の女性を混ぜたり、スニーカーや平靴の女性を入れてみ たり、エプロンを男性に着せてみたり、患者さんの椅子にも背もたれをつ けてみたり、男性の服を赤くして女性の服を青くしてみたり、と、イラス トにいろいろと注文をつけさせていただいたのだ。
もちろん、私は女性が赤い服を着てはいけないなどとは思っていないし (私も持っている)、スカートをはいたりヒールを履いたりしてはいけな いなどとは全く思っていない。それぞれの人が好きな格好をすれば良いだ けの話だ。

12時から始まっていた日本舞踊協会栃木県支部の新年会に遅れて参加。

その後は、弔問や打ち合わせなど。




アジア女性基金の方から、アメリカ人医師によるワークショップのご案内 をいただいた。
「医療現場におけるドメスティック・バイオレンス被害の早期発見と対応」
(講師 Elaine Alpert(エレイン・アルパート)医師、公衆衛生学博士。
ボストン大学医学部助教授および同大学公衆衛生学部助教授(社会行動学)。
逐次通訳付き。参加費無料。詳しい内容や申込方法については、アジア女 性基金のホームページ(http://www.awf.or.jp)をご覧下さい。










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